すぎはら眼科内科

私はもともと消化器内科という分野に強い興味を持っており、専門にして学んできた経緯もありましたので、開業してからも消化器内科の診療にはとくに力を入れています。その流れの中で内視鏡検査が診療において大変重要なものであると考えるのは、ごく自然なことだったように思います。
当院では現状、上部消化管内視鏡検査（いわゆる胃カメラ）は世代を問わずいろいろな方、大腸カメラは40代以上の方が受けられることがとくに多くなっています。検査を受けられるきっかけとしては、「会社の検診でピロリ菌のことで引っかかってしまった」「便潜血検査で再検査が必要と診断された」といったことが動機となり、当院へいらっしゃる方が多いですね。

「胃カメラは飲み込むのが大変」「とてもつらい」といったイメージが一人歩きしてしまい、それをまだ払しょくできていないのが現状ではありますが、今は以前に比べればかなり楽に受けていただけるようになっています。口から内視鏡を飲むときに嗚咽感が出てしまうのを防ぐために、鼻から入れられる経鼻型の内視鏡を導入していますし、場合によっては鎮静剤も使って、患者さんの負担をできるだけ軽くできるように配慮しています。「胃カメラなら3分、大腸カメラでも5分ほどで終わりますよ」とお声がけすることで安心していただけることも多いです。

胃がん・大腸がんは男女ともに罹患数・死亡数が多く、大変怖い病気なのは確かです。しかし、早期に見つけることができれば、開腹手術をしなくても内視鏡でがんやポリープを切除することが可能です。「早期発見・早期治療」という言葉がありますが、その有効性がとても高い疾患ですから、症状が進行してしまう前にぜひ内視鏡検査を受けられることをご検討いただきたいと常に考えています。