岡田医院

当院は戦後まもなく、私の祖父の代から診療を行なっている診療所です。父も消化器内科医として内視鏡検査を行っていましたし、2012年に当院を継承した私も、弘前大学の消化器・血液・膠原病内科において内視鏡について深く学んでまいりました。地域の皆さまの健康を考えたとき、内視鏡検査が重要であると考えるのはごく自然なことだったように思います。
当院では胃カメラだけを行っておりますが、検査を受けられるのは、胃の調子が悪く何らかの症状が出ている方、がん検診で再検査が必要と言われた方などが多くなっています。
内視鏡で胃の内部を見て、ピロリ菌がいるかどうかを確認するのはとても大事で、将来的に胃がんになってしまうリスクがあるか、その時点でほとんどわかります。
地域に密着した診療所として、がんになる可能性、またはがんそのものをいち早く見つけることは、非常に大切な仕事であると考えておりますので、「これまでがん検診を受けたことがない」という患者さんにも、必要があれば積極的に内視鏡検査を受けられることをおすすめするようにしています。

できるだけ検査を受けられる方に負担がかからないよう、当院の内視鏡検査では口からではなく鼻から挿入する経鼻型の内視鏡を使用しています。「飲み込むときにオエッとなる」というかつての胃カメラのネガティブなイメージをお持ちの方でも、安心していただけるよう配慮しました。

胃がんや大腸がんといった消化器のがんは、人間の死因の中でもかなり上位に来るものです。しかしそれらの病気は初期の段階で見つけることができれば、開腹手術や抗がん剤投与をしなくても治療ができるものでもあるのです。
とにかく大事なのはできるだけ早く見つけることですから、ぜひ多くの方に内視鏡検査を受けていただきたいと考えています。